米19Labs社は、同社の遠隔医療プラットフォーム「GALE」にタブレットの内蔵カメラのみで患者の複数のバイタルサインを測定する新機能を追加したと発表した。規制当局であるFDA(米国食品医薬品局)の承認はまだだが、すでに認可されている同プラットフォームと同様に遠隔医療の推進に貢献したいとしている。
AIで画像解析、心拍、呼吸などを内蔵カメラ画像だけで検出
同社が現在提供している遠隔医療プラットフォーム「GALE」は、同社がすでにFDAより認可を得ている血圧計、パルスオキシメーターなどハードウェア医療機器と連携して医師が検査値を把握できるようになっているが、今回発表された「GALE VisualVitals」では、パートナー企業が機械学習で開発したアルゴリズムで内蔵カメラ画像を解析。心拍数、呼吸数、HRV、SPO2、血圧などのバイタルサインを検出できるという。皮膚からの反射光をリアルタイム分析し色の変化を検出する処理を行っており、およそ60秒以内で表示ができるとしている。なお測定値はタブレット上で匿名化、暗号化のうえ安全に保管され、第三者が転送したり、勝手に共有されるおそれもないとしている。
19Labs社のCEOラム・フィッシュ氏は今回の発表について、遠隔診療プラットフォームとしてのGALEに世界の企業の優れたテクノロジーを取り込むことを目指すとしており、現在「GALE VisualVitals」の採用技術についてFDAの承認を待っている状態であり、認可され次第臨床に活用したいとコメントしている。