精神疾患DTxの上市目指す「emol」、3.15億円のシリーズA資金調達 認知行動療法プラットフォームのβ版リリース

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 精神疾患DTx(デジタルセラピューティクス、治療用アプリ)の開発を行うemol(東京都)は、シリーズAラウンドとして3.15億円の資金調達を実施し、オンラインで認知行動療法を提供するプラットフォームのβ版提供を開始した。今後、調達資金を活用し精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの薬事承認を目指す。

LINEで認知行動療法を行えるサービスをリリース

 2019年に設立されたemolは、創業者の経験から生まれた感情記録アプリ『emol』が事業の由来。メンタルヘルス維持・悪化防止に貢献する治療用アプリだけでなく、受診に至るまでのプロセスから治療が終わり再発予防までの治療に関わるバリューチェーンを包括的に支援することで、精神疾患治療におけるアクセシビリティを向上させ、患者と医療機関の負担軽減に貢献することを目指している。今回のシリーズAラウンドは、グロービス・キャピタル・パートナーズがリードとなり、マツキヨココカラ&カンパニーが設立したCVCファンド「MC&C投資事業有限責任組合」、メドレー、既存投資家のみずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合、The Independents Angel2号投資事業有限責任組合が引受先となった。

 同社は今後、調達資金を活用し認知行動療法を提供するアプリの開発パイプラインを強化する。現在強迫症患者向け、社交不安症・ADHD向けアプリの開発を手掛けており、その一環として、オンラインで気軽に認知行動療法を実践できる『emolカウンセリング』のβ版をリリースした。同サービスでは、認知行動療法実施の経験2年以上の心理師/臨床心理士がオンラインで利用者を対話し、LINEアプリ上でカウンセリングを行うという。

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Posted by medit-tech-admin