ランサムウェア被害の半田病院、システム復旧 新年から通常診療に戻る
昨年10月末にランサムウェアによるサイバー攻撃を受け、電子カルテシステムが使えない状態に陥っていた徳島県つるぎ町立半田病院が、システム復旧に成功したとして4日から通常診療を開始した。復旧におよそ2ヵ月強かかる異例の事態となったが、システムに保存されていた患者の電子カルテ情報は問題なく使える状態になったという。
復旧を外部会社に委託、詳細は公表せず
病院が公表したところによると、ランサムウェアに感染しシステムが暗号化され、攻撃者から復旧のための身代金を要求されていたが、当初は支払わずに新規にシステムを構築し直す予定だった。同時に外部会社に委託しシステムの復旧を依頼しており、昨年12月29日に完全復旧するめどが立ったため、年明けから復旧したシステムで通常診療を再開することに決めたという。復旧できた理由、その手法、委託費用など詳細については「セキュリティ対策に関わる」として明らかにしていない。今後病院は有識者会議を設置し、再発防止のための具体策を策定するとしている。