「実際に体を動かしてトレーニングする医学生用VRコンテンツ」を開発 東京大学とイマクリエイト

NEWS

  様々なバーチャルコンテンツを研究開発するイマクリエイト(東京都品川区)が、東京大学と共同で「現実のように実際に自らの身体を使いながら行う実習」をコンセプトにした医学部生向けのコンテンツを開発した。皮下注射、静脈採血、末梢静脈カテーテル挿入の3つの穿刺手技を、実際の患者に行っているかのように学習することができるという。

皮下注射、静脈採血、末梢静脈カテーテル挿入の訓練を一人で何度でも行える環境を提供

 今回同社が開発したのは、皮下注射、静脈採血、末梢静脈カテーテル挿入の3つの穿刺手技を学べるコンテンツ。消毒、患者への声掛け、穿刺、片付けなど、実際に自らの身体を使いながら一連の所作を学習することができるバーチャルトレーニングコンテンツだという。東京大学医学部附属病院 クリニカルシミュレーションセンター/大学院医学系研究科 医学教育国際研究センター 医学教育学部門と共同で開発した。

 3つのコンテンツとも、正しいプロセスをひとりで、かつ自分のペースで繰り返し学べるように設計されている。お手本となる医師の動きに重なるように手技を行い、正しいプロセスと正しい動きを学び、正しい位置での消毒や穿刺、正しい注射針の角度など適切な手順を踏まなければ先に進むことができないトレーニングです。お手本となる医師の動きに重なるように手技を行い、最終的にはお手本を非表示にしてトレーニングを行う。手技だけではなく、患者にどのタイミングでどのような声掛けをするべきか、患者とのコミュニケーションも学ぶことができる。

 同社では、穿刺をはじめとした患者への侵襲性が高い手技の習得には、実際の患者に行う前に十分な準備が必要な一方で、トレーニング用の模擬腕を使用するにも消耗品を定期的に補充する必要性や、同時に多数の学生の練習が困難といった課題があるとし、こうしたバーチャル上に穿刺を学習できる環境があれば、設備・備品の有無を問わずいつでも何度でも医学部生がトレーニングできると意義を述べている。

関連記事

NEWS

Posted by medit-tech-admin