スマートフォン一体型眼底カメラが薬事認証を取得 アルム
アルム(東京都)が薬事承認を申請していたスマートフォン一体型眼底カメラが厚生労働省から認証された。散瞳薬を必要としない無散瞳眼底カメラで、かつスマートフォンを活用することでデータを共有しやすい特徴を持つ。同社はこのカメラと従来より展開するアプリと連携させることで、眼科における遠隔診療モデルと実現できるとしている。
散瞳薬不要、ベッドサイドでも使える眼底カメラ
今回認証されたのは、ブラジルのベンチャー企業Phelcom Technologies(フェルコム)が開発するスマートフォン一体型無散瞳眼底カメラ「Eyer(アイヤー)」。アルムは2022年3月にフェルコムと眼科領域の遠隔医療にまつわる協業に向けた資本業務提携契約を締結しており、今回のプロダクトを国内で取り扱うため薬事認証を申請していた。
Eyerはスマートフォンと一体化し軽量・小型化に成功しており、かつ散瞳薬が必要ないので、簡単な操作で高画質の眼底・前眼部撮影ができる。眼科の診療室にとどまらず院内ベッドサイドや往診時、高齢者や小児の検査など、場所を選ばず様々なシーンで活用できるとしている。
同社では、従来より展開している医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」と連携して使用することで、例えば現場の医療従事者がEyerを用いて撮影した検査画像をJoinを通じて遠方の専門医に共有し、アドバイスを受けることができるなど「眼科の遠隔診療モデル」を実現できるとしている。Eyerは2022年12月ごろより販売開始予定だという。