「ウェアラブル超音波センサー」開発 外出先から心臓の画像診断が可能に

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 カリフォルニア大学サンディエゴ校のエンジニアが、運動中でも使える心臓画像用の強力な新超音波センサーシステムを開発した。超音波を使って心臓の4つの部屋の画像をさまざまな角度から連続的に撮影し、AIで精緻なイメージングを行って、リアルタイムに拍動を捉えることが可能だという。

「継続的かつリアルタイムな心臓画像モニタリング」が可能に

 カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究グループはこのほど、非侵襲かつ身体に密着できる小さなパッチにより、心臓の拍動を精確かつリアルタイムに捉えモニタリングできるシステムを開発した。このパッチは1.9cm(長さ)×2.2cm(幅)×0.09cm(厚さ)と切手ほどの大きさで超音波を送受信でき、柔らかく伸縮自在で運動中でも皮膚によく密着できるため、心臓の異常が起きやすい運動中でもしっかり拍動を計測できるという。

論文より

 このシステムは、左心室の上付近の皮膚にパッチを貼ることで計測が可能となる。超音波を使って4つの心室の画像を様々な角度から計測しリアルタイムに連続してイメージングすることで、1回の拍動で送り出される血液量である「一回拍出量」、心臓の左心室から1回の拍動で送り出される血液量の割合である「駆出率」、心臓から1分間に送り出される血液量である「心拍出量」の波形を導き出す。イメージングをサポートするAIは、機械学習でよく使われる一般的な9つのモデルから、FCN-32をベースとしたアルゴリズムを専用に開発した。

現在はパッチとパソコンを有線接続している状態だが、研究チームは近日中に無線でデータ送信できるよう改良する予定だ。

論文リンク:A wearable cardiac ultrasound imager(Nature)

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Posted by medit-tech-admin