アルムとTXP Medical、救急医療支援で業務提携 システム連携でリアルタイムの情報共有に取り組む

NEWS

 医用画像を含む医療情報の共有アプリ「Join」などを展開するアルムと、救急外来に特化した患者情報記録・管理システム「NEXT Stage ER」シリーズを展開するTXP Medicalが業務提携したと発表した。双方のシステムを連携させ、救急隊と搬送先病院間のリアルタイムな情報共有を可能にする包括的なソリューションを提供する。

救急現場からの搬送先への即時情報共有、電子カルテ転載までを提携で実現

 一刻を争う救急医療の現場で、現場のフローに即したデジタルソリューションを提供するTXP Medicalと、医用画像も扱える医療情報共有システムを提供し、保険収載も実現したアルムが救急医療支援を目的に業務提携した。お互いの主力製品「NEXT Stage ER」シリーズと「Join」を連携させ、救急隊と搬送先病院間のリアルタイムな情報共有を可能にする包括的なソリューションを提供し、より質の高い救急搬送体制の実現に貢献するという。具体的には、両社のシステム連携により、以下のフローが実現するとしている。

①救急現場でのリアルタイムな患者情報入力を、音声コマンドおよび入力支援AIの機能を持つTXP Medicalの「NEXT Stage ER mobile」で支援
②受入要請時はアルムの「Join」へデータを即時転送し、受入先を瞬時および適確に探索
③搬送先確定の際、「Join」のチャット機能を使い院内関係者に瞬時に院内共有
④搬送後にTXP Medicalの「NEXT Stage ER」が持つQRコード等による患者情報共有機能で、セキュアに電子カルテへの情報転載

 両システムの連携により、両社は救急医療における搬入前後の患者データの統合を実現するとともに、逼迫する救急医療現場の記録業務の負担を軽減する包括的なソリューションの提供を目指すとしている。

 なお、TXP Medicalの「NEXT Stage ER」シリーズは、音声コマンド入力や画像解析技術を盛り込んだ救急医療現場でのリアルタイム記録と電子カルテへのシームレスな情報連携を実現する入力支援ソリューションとして、救命救急センターや大学病院を中心にこれまで全国34の地域基幹病院で導入内定・稼働している(2020年11月末日時点)。またアルムの「Join」は、国内外23カ国、約700の大学病院・医療機関、急性期地域連携や国をまたいだ遠隔医療連携にも活用されるなど、世界での運用実績を積み重ねているシステム。多種類の医用画像を閲覧・共有でき、チャットやビデオ通話で即座にコミュニケーションできる医療関係者間の情報共有アプリとして、日本で初めて保険収載されたシステムとしても知られている。

関連記事

NEWS

Posted by medit-tech-admin