Appleが次期デバイス向けOSの主な機能を発表し、ヘルスケア関係機能でも大きなアップデートが行われることが分かった。新たに主に3つの大きな機能追加が行われるが、それぞれについてAppleの発表から抜粋しレポートする。
Apple Watch 向けに「服薬」アプリを新設
今回同社が行った発表でもっとも大きな機能追加は「服薬」アプリの新設だ。iPhone向け次期OS「iOS 16」とApple Watch向け次期OS「watchOS 9」で実装されるこのアプリでは、処方された薬やサプリメントの情報と服薬時間を登録できるようになる。登録した時間になるとリマインダーで知らせてくれる。なお登録はiPhoneのカメラでスキャン登録が可能だ。
「心房細動履歴」を記録
Apple Watchではすでに心電図アプリケーションで心房細動の兆候を測定することが可能になっているが、次期watchOS 9では、その兆候を長期的に記録し、履歴として自身が確認できるようになる。規制当局であるFDA(米国食品医薬品局)の認可待ちとなっているが、認可されれば心房細動と診断されたユーザーが、機能をオンにして使えるようになるという。履歴はPDFとしてダウンロードし医療従事者に共有可能で、診察にも参考資料として役立てられるように設計されている。
「睡眠ステージ」を記録、表示
現在、Apple Watchでは睡眠時間の記録ができるようになっているが、次期watchOS 9ではそれに加えて「睡眠ステージ」の記録ができるようになる。発表よるといわゆる「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の区分けではなく、加速度センサーと心拍数センサーからの信号を解析し「レム睡眠」「コア睡眠」「深い睡眠」の3つに区分けするとしている。iPhoneの「ヘルスケア」アプリで他の指標ともに確認できるようになるという。
今回発表された機能を実装する「iOS 16」「watchOS 9」は今年の秋にはリリースされる予定だ。