アステラス製薬と米welldocが共同でデジタルヘルス戦略を進めることが明らかになった。アステラスがwelldocの展開する糖尿病患者支援アプリ「Bluestar®️」の日本、アジア進出に協力するほか、他の疾患へのソリューションについても共同で開発、商業化に取り組む。
糖尿病患者支援アプリ「Bluestar®️」を日本とアジアへ
アステラス製薬のデジタルヘルス戦略が進展している。米iota社との提携(既報)に続いては、世界で患者数が4億人を越えると言われる糖尿病への新しいアプローチだ。米welldoc社が展開する「Bluestar®️」は、成人の1型および2型糖尿病患者を対象とした疾患自己管理支援のた めのデジタルソリューションで、2010年に医療機器として米国食品医薬局(FDA)から承認 を取得して以降、アメリカとカナダで展開されている、この分野の草分けとも言える製品。糖尿病専門医らで構成するAmerican Association of Diabetes Educators(AADE:米国糖尿病教育者協会)とも連携しそのメソッドも取り入れており、アカデミアの評価も得られたソリューションでもある。
BlueStar®では、血糖値データの記録、保存、転送にとどまらず、患者の服薬、食事、運動などを追跡することで疾患管理をサポートするほか、治療データと機械学習に基づき、 個々の患者の状況に合わせ、治療継続できるようにガイダンスやアドバイスを 提供し、糖尿病の自己管理を支援する。
両者はまずこのBlueStar®の日本およびアジアでの展開において協力するほか、米国市場においてもさらなる普及拡大へ向けて協働する。さらに今後は糖尿病以外の複数の疾患を対象にデジタルソリューションの開発、商業化にも取り組むとしている。