AWS(Amazon Web Service)が、開発者向けに生成系AIをベースとした診療時の問診などの会話を自動で要約する「AWS HealthScribe」のサービス開始を発表した。米国におけるデジタルソリューションを含むシステムに対する情報保護義務を定めた法律「HIPPA」に対応しており、開発者はこのサービスを利用して様々なアプリを開発可能だとしている。
問診などの音声を自動で要素抽出、要約
同社の発表によると、このほどサービス開始する「AWS HealthScribe」は総合内科と整形外科に対応しており、同社が開発したNLP(自然言語形態解析モデル) と生成系AI 機能を利用し、病状や医薬品などの構造化された医学用語を抽出し、関連する詳細情報(受診理由、既往歴など)を含む会話ベースのメモを生成する。臨床医はこれらを利用し、電子カルテに簡便に入力できるようになるという。利用する開発者のコンテンツ所有権は保護されており、AWSはデータを保存せず、サービス改善のためのトレーニングにも利用することはないとしている。