2019年9月5日、医療系スタートアップ専門のインキュベーターであるBeyond Next Venturesとデンソーが、手術室内の医療機器をIoTとして繋ぐ新規格の普及を目指す新会社の設立を発表した。新会社は10月から活動を開始する。
「スマート治療室」で採用された規格を事業としてスピンアウト
両社が共同で設立する新会社「OPExPARK」は、日本医療研究開発機構(AMED)支援の事業として広島大、信州大、東京女子医大に設置された「スマート治療室」で活用されている「OPeLiNK®️」規格を中核とするシステムが事業の柱。手術室で利用される各機器から抽出されたデータを一元管理することで、従来、執刀医の頭の中で組み立てられていた情報の可視化・共有を可能にするプラットフォームで、デンソーが開発した。今回、本格的な事業化にあたり、Beyond Next Venturesの事業化アクセラレーションプログラム「BRAVE」を活用し、投資も同時に受けるかたちで新会社としてスピンアウトした。
新会社は10月から事業を開始し、「オペリンク」を活用した手術機器情報統合システムの開発・販売と、同システムから抽出したデータを基にした教育コンテンツを制作・配信するサービスに取り組む。