体全体の2方向写真のみで各部の様々な寸法を高精度に測定できるアプリ「Bodygram」が機能をアップデートし、新たに体脂肪率と骨格筋量を表示することが可能になったと発表された。このアプリは簡単な操作で体全体を採寸できるとしてすでに様々な企業に導入されており、運営会社では、同じ操作で体組成についての情報も得られるようになったことで、ヘルスケア領域への事業展開を強化するとしている。
正面と側面を撮影するだけで、身体25箇所の採寸ができるアプリ
「Bodygram」はiOS、Android対応の無料アプリで、体重や身長などを入力し、スマートフォンのカメラで体の正面と側面写真を撮影すれば、独自開発のAIを用いた解析で全身25ヵ所の高精度な推定採寸が可能だという。今回アップデートされた最新版では、さらに同じステップで体脂肪率及び骨格筋肉量を推定計測できるようになった。開発運営会社のBodygram Japanによると、日本を拠点に数千人分のデータ学習、技術検証を重ねたAIを採用しており、体組成と相関関係にあることが判明している顔の構造分析を行うことで、今回の機能追加が実現したという。
同アプリはこれまで、アパレル業界や寝具メーカーなどの日本企業に導入されてきているが、今回の機能追加により、肥満をはじめとした生活習慣病や疾病リスクの予兆を早期に発見する手がかりとして有効活用してもらうなど、ヘルスケア領域におけるさらなる活用を期待しているという。なお同社では、すでに健保組合向けに提供されている健康増進アプリ「QOLism」に採寸機能を提供する技術提供も行っている。