仙台放送は、東北大学加齢医学研究所と共同開発した「脳トレ」コンテンツを、ケーブルテレビ最大手のJ:COMチューナー向けに提供を始めたと発表した。研究機関が関わって開発された認知機能向上に寄与するコンテンツが、ケーブルテレビ向けに提供されるのは初めて。ターゲットユーザーにもっとも親和性があるメディアであるテレビで視聴できることで、どのような効果がみられるか注目される。
テレビ画面で、使い慣れたリモコンで操作可能に
J:COMの4Kチューナー「J:COM LINK」向けに提供が開始されたのは、仙台放送と東北大学加齢医学研究所が共同開発した「脳体操アプリ」。1日20分・6週間という短期間で自動車運転技能と認知力と活力が向上することを実証したコンテンツで(2019年発表の研究成果)、スマートフォン版についてはすでに2020年より保険会社や自治体向けに提供しているほか、この4月から「人工知能(AI)」を搭載し、利用者個々の状況に合わせ最適なトレーニングを調整する機能も実装している。
今回、J:COM向けに提供開始されたコンテンツは運転技術向上トレーニングや脳トレーニングなど6種類で、「J:COM LINK」を設置しているユーザーはすでに利用可能。使い慣れたリモコンを使い、テレビ画面でアプリを利用できる。仙台放送では今回の提供開始について「昨今、高齢ドライバーによる交通事故が社会課題になっており、本アプリを継続利用することで『安全運転寿命』を延ばすことも目指していく」とコメントしている。