千葉大学医学部附属病院とジュピターテレコム、KDDI、日本調剤ら13事業者は17日、オンライン診療の推進・普及などを目的とした「地域スマート医療コンソーシアム」を設立したと発表した。高齢者を含む地域住民が利用しやすいオンラインによる医療・介護・ヘルスケアサービスの普及促進を図るのが目的で、具体的にはスマートフォン・パソコンを必要としないソリューションの開発・展開を目指す。
「徹底した利用者目線のサービスは多くない」
今回設立されたコンソーシアムには、千葉大学医学部附属病院のほか、保険調剤薬局事業者からココカラファイン、トモズ、日本調剤、オンライン診療プラットフォーム事業者からインテグリティ・ヘルスケア、MICIN、ケーブルテレビ事業者からジュピターテレコム、通信事業者からKDDIなど様々な業界から12事業者が参画した。医療関連事業者が持つ診療・服薬指導の知見と、オンライン診療プラットフォーム事業者やケーブルテレビ事業者の通信機能を連携し、幅広い年代の顧客に利用しやすいサービスの普及活動を行っていくという。
コンソーシアムの理事長に就任した千葉大学医学部附属病院 患者支援部部長・特任准教授の竹内 公一氏は「オンライン診療の普及における課題はITと同じくラストワンマイルにあり、地域の高齢者に、オンラインコミュニケーションツールをいかに提供し利用してもらうのかが肝心。ITリテラシーの有無に関係なく誰もが簡単に使うことが出来る、徹底的に利用者目線に立ったサービスはまだそう多くない」と述べ、スマートフォンやパソコンの利用を前提としないソリューションを開発・普及させることへの期待を示した。今後、趣旨に賛同する企業・団体など幅広く参加を受け付け、業界の垣根を超えた連携を進めていくという。
地域スマート医療コンソーシアム参画 医療機関・事業者 (五十音順)
【医療機関】千葉大学医学部附属病院 患者支援部
【保険調剤薬局事業者】株式会社ココカラファイン/株式会社トモズ/日本調剤株式会社
【オンライン診療プラットフォーム事業者】株式会社インテグリティ・ヘルスケア/株式会社MICIN
【ヘルスケア関連事業者】KDDI株式会社/住友商事株式会社
【ケーブルテレビ事業者】株式会社愛媛CATV/ケーブルテレビ株式会社/株式会社CCJ/株式会社ジュピターテレコム/株式会社ZTV