2018年5月13日、データ解析事業を行うデータセクションは、医療従事者用情報共有アプリなどを展開するアルムと資本業務提携したと発表した。今後、アルムが取り扱う大量の医療情報をデータセクションが解析し、疾患リスクの予測などが可能か研究する。
データ解析の「老舗」が医療情報解析に参画
2000年設立のデータセクションは、インターネットの普及期からWebサイトのアクセス解析や、それに基づいたマーケティングソリューションの提供を行っており、長年の業務経験から培った解析技術、ノウハウを持っている。対してアルムは医療介護従事者向けを中心とした情報共有ツール群を提供し、特にMRI画像を院内外でスマホで閲覧、関係者内で情報共有できる「Join」は日本で初めてソフトウェアとして保険収載を果たすなど、日本における医療のICT化に大きな進展をもたらした存在だ。現在アルムは東京慈恵医科大学先端医療情報技術研究講座(DIMIT:講座長 高尾洋之准教授)に参画し、同社のツールを活用した複数の大学も参加する利活用研究も進めている。
今回の資本業務提携は、アルムが取り扱うMRI画像をはじめとした医療情報を、データセクションが解析することを想定。解析結果で疾病リスクなどを予想できるかなど、両者のノウハウを組み合わせた協働事業を模索する。