【内田直樹コラム】何を学んできたか?
クラウドファンディングの目標額を達成しました
前回記事でお伝えしたように1月19日からクラウドファンディングを開始していましたが、初日に目標金額を達成しました。
ご協力、ご支援くださったみなさま、ありがとうございます!
また、メインである1万円のリターンが用意していた10件が埋まったため、さらに5件を追加しました。
クラウドファンディング期間は2月1日までとなりますので、引き続きよろしくお願いします。
ものづくり医療センターとプロトアウトスタジオに入校
ここからは前回記事の続きで、プログラミング入校後にどのようにして3ヶ月でWebアプリ開発に至ったかについてお書きしようと思います。
私が入った「ものづくり医療センター」(通称 もいせん)には、いくつかのコースがあります。
私は、「せっかくやるなら、しっかり学びたい」と思ったのでコースとしては一番上となる「もいせんICU入院コース」を選択しました。(ちなみに、もいせんでは入校のことを入院といいます)
すると、ICUコースはプロトアウトスタジオというプログラミングスクールとの共同開催になっていたため、プロトアウトスタジオにも入校したことになりました。
実は、もいせんを始めた北城雅照さんがプロトアウトスタジオの卒業生で、医療関係者にも必要だしニーズがあると考えてもいせんを作ったということでした。
スクールで何を学んだのか
プログラミングというと、いわゆるコードを書くことをイメージされるかと思います。
では、このコードを書くことをスクールで学んだのかというと、そうではありません。
印象的だったのが、スクールについて講師の先生が魚釣りに例えておっしゃっていたこと。
「ここでは細かな釣りの手順について教えるよりも、釣りの道具から釣り場まで準備して実際に魚を釣るという体験をしてもらうことを重視しています」でした。
授業資料がとてもよくできていて、授業を聞きながら資料通りに進めると様々なソフトウェアやハードウェアが使えるようになっている‥という流れでした。
基本的に土曜に授業があります。
習ったことを並べていくと「Node.jsでWeb APIにアクセスする方法」「LINE Botの作り方」「obnizを用いたIoT」「AI」「iPaaS」「ブラウザAPIの使い方」「Webアプリの使い方」などを習いました。
また、スクール終了後に自走するために、teratailなどの質問サイトで質問する方法や、わからないことについて調べる方法についても授業で習いました。
土曜の授業の最後に宿題が出て、その宿題の中で習ったことを生かして自分で何からの成果物を作り、さらに製作過程や成果物についてQiitaやnoteで記事を書くということも求められます。
このように情報発信まで求められるのも、このスクールの特徴の一つです。
この背景には、「誰にも見られなければその成果物はないものと一緒だ」という考えと「完璧を目指して一人で作り続けるのではなく、ある程度のプロトタイプができたら実装して実際に使いながら改良していくのがいい」という考えがベースにあると理解しています。
この、習って、企画を考え、実装し、記事を書いて情報発信する、というサイクルを毎週回し続けるのはかなり大変でしたが、このおかげで短い期間に力をつけることができたと思っています。
ちなみに、いわゆるコードを書くという意味でプログラミングを学ぶのにはProgateにお世話になりました。
説明とテストが細かく分かれていて私には学びやすかったです。
次回の記事では、これまでどういうものを作ってきたのかについて紹介したいと思います。
寄稿者:内田直樹(うちだ・なおき)
医療法人すずらん会たろうクリニック院長 精神科医、医学博士
2003年琉球大学医学部医学科卒業。福岡大学病院、福岡県立太宰府病院を経て、2010年より福岡大医学部精神医学教室講師。福岡大病院で医局長、外来医長を務めた後、2015年より現職。在宅医療・訪問診療の領域における精神科医や認知症専門医の役割について情報発信を行い、認知症とともによりよく生きる社会に向けた活動を行っている。編著に『認知症の人に寄り添う在宅医療』(クリエイツかもがわ)。