消防庁、救急隊がマイナ保険証を読み取り情報閲覧するシステム導入方針 今年度補正予算案に計上

 総務省消防庁が、健康保険証の機能が一体化したマイナンバーカード「マイナ保険証」の情報を読み取り、通院歴等の必要な情報を閲覧できるシステムを導入する方針であることが明らかになった。今年度の補正予算案の要求項目に記載されており、成立後、各地の消防本部に呼びかけて実証事業を進める方針だ。

今年度補正予算案で3.7億円を計上

 総務省が10日に公開した今年度予算案の要求項目によると、救急業務の迅速化・ 円滑化のためとしてマイナンバーカードを活用したシステムを構築する。具体的にはマイナ保険証を読み込み、必要な医療情報を閲覧できるようにするという。システム構築後、各消防本部に呼びかけて地域を超えて実証を行う予定だ。事業費を3.7億円としており、予算案成立後事業者等を公募するとみられる。