GEヘルスケア・ジャパンが、ポケットサイズの超音波診断装置「Vscan」シリーズにAI機能を初搭載した「Vscan Air SL Ally」を発売開始した。心エコー検査時に、画像の質を担保するAI(人工知能)が複数搭載されているという。
画像の質を担保する2つのAIを搭載
非侵襲で、かつ場所を問わず簡便に画像診断を可能にする携帯型の超音波診断装置は、日本でも在宅医療などで普及している。同社のVscanシリーズも2010年の発売開始以来、国内で約15,000台以上の販売実績がある。
今回発売された「Vscan Air SL Ally」には、心エコー検査をサポートする Cardiac Guidance機能とCardiac Interpretation機能が備わっている。Cardiac Guidanceは、検査手技をAIがリアルタイムでガイドすることで画像の品質を担保するもので、Cardiac Interpretationは取得した画像をAIが解析し、診断精度を引き上げる。
心エコーに限らず、手技で行うエコー検査の質は術者のスキルに大きく依存し、得られた画像の質が担保しづらいことから、他分野で浸透しつつある画像診断支援のAIが開発しづらいといわれる。これらの機能が、スキル依存性の低減、検査精度の向上、ワークフローの効率化に大きく貢献することが期待される。