Googleを中核に持つAlphabet傘下のVerilyは2018年11月16日、創業当初より進めていた、涙液成分から血糖値を予測できるコンタクトレンズの開発を断念し、並行して進めている他の用途のコンタクトレンズ開発に注力すると発表した。
今後は白内障手術関連のレンズ開発に注力
Verilyの発表によると、かねてより臨床試験を重ね、涙液中のブドウ糖の測定から血糖値を予測する可能性を追求してきたが、測定値からは相関性を認めることができなかったとしている。今後は共同開発パートナーであるAlcon(ノバルティスファーマの眼科用医療機器部門)とともに並行して開発を進めている、白内障手術用のスマートな収納用コンタクトレンズと、術後の視力を改善するためのスマート眼内レンズの2つのプロジェクトに注力する。
なおVerilyは、糖尿病に対するソリューション開発としてこの他に、Dexcomと協力して持続血統測定器(CGM)の開発を行っているほか、製薬会社サノフィとの合弁会社「Onduo」においては、2型糖尿病患者に対する包括的な指導などのケアを提供するプログラムの開発を進めている。