大阪大学医学部附属病院、FRONTEOの転倒転落予測AIシステムの実証研究を開始

 FRONTEO(東京都)は、同社が提供する転倒転落予測AIシステム「Coroban」の大阪大学医学部附属病院における実証研究を開始したと発表した。同システムは入力された看護記録などから転倒リスクを予測するもので、従来の転倒リスク評価シートと同等精度での予測も可能だという。

電子カルテ記載の看護記録などをAIで解析、転倒リスク評価

 Corobanは、FRONTEOが独自開発した自然言語処理AIエンジン「Concept Encoder」を活用した転倒リスク評価システム。電子カルテに記載された看護記録などを言語解析し転倒転落リスクを予測(スコア化)、一定以上のレベルとなればアラートを表示する。医療スタッフの負担を増やすことなく、従来の転倒リスク評価シートと同等の精度での予測が可能とされ、日本転倒予防学会推奨品にも認定されている。

 阪大病院はかねてより安全管理の一環として転倒転落対策に注力しているが、今回同システムを活用し、AIを活用した転倒転落予防の臨床的・実用的な評価を行う。また同社はこの実証研究を通じ、同システムのさらなる機能・ユーザビリティ向上などに取り組むとしている。