医療VRのHoloeyes、新サービスが医療機器認証クラスIIを取得

 2020年3月24日、医療向けのVR/MRコンテンツ開発を手がけるHoloeyesは、開発した新サービスについて、管理医療機器クラスⅡの認証を取得したと発表した。今後、医療用画像処理ソフトウェアとして2020年に販売開始予定としている。

CTデータをVR /MRコンテンツ化、クラウド上で提供するサービスを展開中

 HoloEyesは医用画像解析、VR/AR/MR, 手術支援システム、3Dプリンターによる生体質感臓器造形の技術開発における第一人者とも言える杉本真樹氏(医師、国際医療福祉大学大学院准教授、Mediaccel代表取締役CEO)がCOOを務めるベンチャー。現在、クラウド上で患者ごとのCTデータをポリゴンに変換、VR機器にて3D空間の中で自在に閲覧することができるクラウドサービス「Holoeyes VR」の提供を行なっている。

「Holoeyes MD」のイメージ

 今回認証を受けた「Holoeyes MD」は、現在展開中のサービスで培った技術をベースに、人体のCT・MRI検査で得られた3DデータをVRコンテンツとして体験できる新サービスという。同社は、CT・MRI等の医用画像の解釈は熟練を要するため、熟練医師と若手医師、メディカルスタッフ・患者等との間に情報の非対称性が生じやすいという課題を抱えており、これが地域医療格差に繋がっているとしている。新サービスはVRに絞ったかたちだが、医療機器認証を得ることにより導入へのハードルが下がるとみられており、臨床現場での情報非対称性の課題に寄与できるか注目される。