オンライン診療システム「YaDoc」を展開するインテグリティ・ヘルスケアは、2018年4月16日、住友商事ら3 社を引受先とする第三者割当増資を行い、総額 7.5 億円の資金調達を実施したと発表した。
「YaDoc」機能拡充などに活用
インテグリティ・ヘルスケアが開発・提供する「YaDoc」は、「モニタリング」「オンライン問診」 「オンライン診察」の 3 つの機能を搭載するオンライン診療システム。2017年度に福岡市、福岡市医師会などと共同で実施した実証実験事業「ICTを活用したかかりつけ医機能強化事業」(既報)において活用されたシステムだ。3つの機能を揃えることで、通常の診療では捉えにくかった医療情報の集積を可能にし、医師と患者の双方向のコミュニケー ションを深め、診療の質向上に寄与するシステムだという。先立った3月29日には、「日医標準レセプトソフト クラウド版」を提供する日本医師会の関連企業、日本医師会ORCA管理機構と提携することも発表している。
今後、本資金調達により「YaDoc」の機能、サポート体制の拡充を図るほか、企業の健康経営支援事業やアジア を中心としたグローバル市場への展開など、さらなる事業拡大に向けて加速するとしている。