神奈川県、ヘルスケアベンチャー支援ファンドの運営者にキャピタルメディカ・ベンチャーズを採択

日本有数のヘルスケア分野のCVCであるキャピタルメディカ・ベンチャーズは、2017年10月4日、神奈川県が組成を予定する「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド(仮称)」のファンド運営者に採択されたと発表した。今後は神奈川県と連携しながら、同県が推進する「未病」領域などの産業創造に資するベンチャーなどに積極的に投資する。

県も出資する総額10億円のヘルスケアベンチャー支援ファンド、2018年春に組成へ

神奈川県はかねてより、超高齢社会を乗り越えるため「未病の改善」と「最先端医療・最新技術の追求」を融合させた取り組みを行う政策パッケージ「ヘルスケア・ニューフロンティア」を進めている。「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド(仮称)」はその一環で、主に県内の有望なヘルスケアベンチャーを対象に支援する予定。2017年5月に構想が発表され、運営者の公募が行われていた。

ファンドスキームのイメージ(リリースより)

今回運営者として採択されたキャピタルメディカ・ベンチャーズは、昨年設立された国内最大規模のヘルスケア分野のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)として知られている(関連記事1)。30億円規模を用意し、これまでに3社のベンチャー企業へ出資している(関連記事2)(関連記事3)。同社のCVCはグループ内の医療機関、介護施設などを事業開発の場として活用できるのも特徴で、このファンドの出資を受けた事業者も同様に活用できる見込みだ。組成されるファンドの資金内訳は、神奈川県が1億円、県以外の出資を9億円。2018年3月までにファンドを組成するとしている。