東京都八王子市を拠点とする北原病院グループ(医療法人社団KNI)とKitahara Medical Strategies International(KMSI)は、日本電気と協力し、KMSIの会員が救急搬送された際、生体認証を用いて本人確認および救急医療への事前同意を行う実証実験を開始すると発表した。医療分野において、生体認証を用いた本人確認を活用する実証計画の認定は初めてとみられる。
規制のサンドボックスで認定、医療分野3件目
今回の計画は、内閣府の「規制のサンドボックス制度」による認定を受けたもの(2019年6月28日付)。同制度で認定を受けた実証事業としては3件目、生体認証を活用としたものとしては日本初とみられる。
実証では、KMSIが運用している会員制医療・生活サポートサービス「北原トータルライフサポート倶楽部」の会員を対象に、医療機関の救急医療受入時において、生体認証を用いた本人確認の円滑かつ安全な実施、本人意思の確認、および、救急医療等の効率的・効果的な実施に資することについての確認を行う。生体認証は、NECの「Bio-IDiom」技術の顔認証や指静脈・指紋認証システムを組み合わせて実施する。実証期間は2019年7月1日から2020年6月30日までの1年間、実施場所はKMSI、KNI、八王子市内の提携医療機関となる。