2019年6月6日、オンライン診療システムを展開するメドレーは、登録専門医によるオンライン診療でのセカンドオピニオン・医療相談サービスを開始すると発表した。各分野のエキスパートである登録専門医が対応するのが特徴。
「オンライン専門外来ネットワーク」を構築
メドレーが展開する「CLINICS」は業界最大手と目されているオンライン診療システムで、主にかかりつけ医機能の強化を主な目的に普及してきた。ただその一方で、専門性が求められる診療領域を中心として、オンラインによるセカンドオピニオンや医療相談を提供する医療機関も増えてきているという。
メドレーはこのような背景から、納得できる医療の実現のため、セカンドオピニオンへのアクセスを向上する「オンライン専門外来ネットワーク」を立ち上げ、サービスを開始した。まずは「てんかん領域」「心臓血管外科領域」の2領域からサービス提供を開始する。今回、それぞれの地域で中核的な役割を果たす医療機関が複数参加しているが、今後、領域、参加医療機関も拡大していく予定。
今回の参加医療機関のひとつである倉敷中央病院 心臓血管外科の小宮達彦主任部長は、この取り組みについて「心臓手術が必要と言われたら、多くの患者さんは手術を受けるべきか悩まれると思います。これまで30年以上にわたってたくさんの患者さん、ご家族の方からお話を聞いてきたなかで、手術前に他の医師の意見を聞いてみたいという気持ちがよくわかります。この取り組みが、多くの患者さんにとって納得できる医療の実現の後押しとなることを期待しています。」と意義を語っている。