オンライン診療サービスなどを展開するMRT、大日本印刷、MONET Technologiesなどが2021年11月より、過疎化および高齢化が進行しつつある三重県下の6町で、マルチタスク車両を活用した「オンライン診療・オンライン受診勧奨、保健指導」に取り組む実証実験を開始した。12月27日まで実験を行う。
看護師や保健師が車両で自宅まで訪問、その枠組みでオンライン診療も
今回の実証実験に取り組んでいる事業者はMRT、大日本印刷、MONET Technologies、オリエンタルコンサルタンツ。MaaS事業の枠組みで他地域でもヘルスケア目的の実証実験を展開しているMONET Technologiesが、通信設備やデータを送信できる体重計などを装備した専用の「マルチタスク車両」を提供、これをMaaSとして利用する。三重県下の中山間地域である大台町、多気町、明和町、度会町、大紀町、紀北町が共同で利用者として参加する。
実験では、マルチタスク車両に看護師や保健師が乗り患者の自宅を訪問。車両内で保健指導や受診勧奨を行うほか、ビデオ通話で医師によるオンライン診療やオンライン健康相談なども行う。6町がMaaSの利用者としてかかわることによる財政負担の軽減についても検証するという。