みずほ情報総研が、認知能力に関するスクリーニングの技術を持つ米国のスタートアップと提携し、近日中に国内で実証実験を行うことが明らかになった。同社では検証結果を検討の上、国内での事業化を視野に入れているという。
音声、活動量、睡眠のデータから認知能力を評価
みずほ情報総研が提携したのは、米国のスタートアップMyndYou社。AIにより認知機能の変化を音声で捉える独自指標を開発、指標を基にしたサービス(MyndYou)を展開している。電話による遠隔でのケアと連動するアプリケーションを通じ収集された高齢者の会話と、日々の活動パターン(活動量や睡眠など)を分析し、認知機能の僅かな変化を捉え、ケアが必要なタイミングを提案するという。米国では既にこの指標を活用した作業療法士によるケアサービスが実用化されている。主に施設や従事者(作業療法士)に対し、見守りの一助としてのサービス提供を想定している。
みずほ情報総研ではこの技術に着目し、今年4月に同社と提携。国内での事業化を視野に実証実験する。実証にあたっては、新潟医療福祉大学の能登真一教授に研究委託、7月末にかけ国内5都市で、高齢者と作業療法士に対する検証を行う。検証結果の評価を受けて2019年度内のサービス事業化を目指すという。