ノボ ノルディスク ファーマが1日より、投与データの無線転送機能を搭載し、専用のスマートフォンアプリに転送、記録を管理できる「スマートインスリンペン」2種を販売開始したと発表した。現行機器は在庫限りで販売終了となる。
1型糖尿病患者の血糖値正常維持時間が約2時間増加
1日より同社が販売開始したのは、インスリン投与データを本体に自動記録できるインスリンペン型注入器2種。NFC(近距離通信システム)対応のスマートフォンアプリに投与量と投与時間を転送することが可能で、アークレイ、アボット、H2、テルモ、ロシュの糖尿病管理アプリと連携しデータ表示が可能となっている。同社では、これらの機能追加により患者が自身の経時的なインスリン投与データを振り返ることができ、医療従事者とのより良いコミュニケーションが図られることで、治療効果と長期的な転帰の改善に結びつけることを支援できるとしている。
なお同社では、新製品のひとつを使用して実施されたスウェーデンの研究結果も紹介した。1型糖尿病の患者で血糖値を正常範囲内に維持できる時間が、1日当たり平均で約2時間増加したという。