自治体職員向けに母子保健指導者養成研修を実施する公益民間団体が、緊急避妊薬を処方する医療機関をインターネットで検索できるサイトを開設した。PCでも携帯端末でも閲覧でき、GPS情報を活用し付近の対応機関を表示する。
全国対応、登録機関約1,500機関
今回サイトを公開したのは、厚生労働省の委託事業などを行う日本家族計画協会。協会の調査に回答した、緊急避妊薬、低用量ピルの処方に対応する全国の医療機関、約1,500機関の名前が地図上に位置情報とともにプロットされている。利用者はGPS情報を活用して今いる場所付近の医療機関を検索できる。
先般改定された「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の見直し作業（既報）では、緊急避妊薬のオンライン診療による処方について、オンライン診療の可否とは別に、まずは対面診療で対応する専門医の情報をインターネットや自治体窓口で公表することとなっているが、まだ実現されていない。検討会では対応医療機関へのアクセスの悪さが議題に上っていただけに、今回のサイト開設は関係者に大きな一石を投じることになりそうだ。
外部サイト：緊急避妊薬・低用量ピル処方施設検索