リーズンホワイ、医師からセカンドオピニオンを申し出るサービス「Findme」提供開始

 

リーズンホワイは2018年4月25日より、医師がオンラインで患者側にセカンドオピニオンを申し出るサービス「Findme」の提供を開始したと発表した。患者側はオンラインで、かつ複数の医師からセカンドオピニオンを受けることが可能。当初はがんが対象で、徐々に対象疾患を拡大する予定だ。

医師が専門性を活かして患者側にセカンドオピニオンを「提供」

セカンドオピニオンは一般的に、患者側が主治医にその旨を話して紹介状(保険適用だが有料、正式には診療情報提供書)とそれまでの検査結果などを受け取り、自ら相談先を探し、意見を聞きに来院するというプロセスをたどる(自由診療)。患者側は主治医にその意思を話す心理的負担と、適切な相談先の情報を探す手間という負担を強いられる。自由診療ということで金額的な負担もそれなりにあり、徐々に浸透してきたものの、まだ一般的になったとは言えない状況だ。

リーズンホワイが今回始めた「Findme」はまったく逆のプロセスを提供する。患者側が主治医から受け取った紹介状と検査結果などをオンラインにアップロードすると、すでに登録している専門医が、その情報を元に患者側へ「セカンドオピニオンを提供したい」とオファーするかたちだ。そのオファーには、その医師が表明するセカンドオピニオンのポイントが閲覧できるようになっており、患者側はそれぞれのオファーと添えられた情報を材料に、セカンドオピニオンを正式に受け取る医師を選択し、依頼する。依頼した医師からは詳細が記載されたセカンドオピニオンがオンラインで届く。つど依頼料を払えば、複数の医師からセカンドオピニオンを得ることが可能だ(料金については各医師がそれぞれに設定する)。複数の専門医を地域に関係なくマッチングすることで、セカンドオピニオンを気軽に利用できる環境をつくるとしている。

 

「安心して治療に専念できる社会を」

リーズンホワイでは、今回のサービス開始の背景として、患者や家族の治療に対する不安が十分に解消されていない現状があるとした。主治医が治療の説明を尽くしても、「漠然とした不安」や「専門用語を理解できない」などの理由で、方針に納得して治療に臨めないケースも少なからず存在しているという。Findmeの提供を通じて「ご家族や主治医とも相談し、安心して治療に専念できる社会を実現する」としている。