がんリスクを提示する唾液検査サービスの対象に「胃がん」を追加、一度の検査で6種のがんに対応 サリバテック
サリバテック(山形県鶴岡市)は、現在展開している唾液によるがんリスク検査サービスの対象に「胃がん」を追加すると発表した。同社の検査サービスは唾液1mLで複数のがんの罹患リスクを検査できるのが特徴で、今回の発表で一度に6種のがんを検査できることになる。
少量の唾液検査1回で6種のがんリスク検査が可能に
同社が一般向けに展開する検査サービス「サリバチェッカー」は、唾液中の代謝物濃度を分析し、がん罹患時に異常値を示す物質の濃度をAI等で解析、がん罹患リスクを評価するもの。自身で唾液を採取し、同社へ返送するだけで検査が可能なこと、また一度の検査で複数のがん種の罹患リスクを調べることができることから、コロナ禍で来院しての検査が減るなか需要が急増。昨年の時点で、前年比1.4倍の申し込みがあったという。
今回、都内医療機関の協力を得てかねてから行なっていた臨床研究が進み、要望の多かった「胃がん」を対象に追加した。これで同社の検査サービスで「胃がん」「肺がん」「膵がん」「大腸がん」「口腔がん」「乳がん(女性のみ)」の罹患リスクを1度で検査できることになる。
同社によると、この検査サービスは現在1300以上の医療機関と300の企業・団体や健康保険組合に利用されており、個人向けの検査に関しても、検査結果について相談できる医療機関が全国に約400施設あるという。