医療用チャットサービスを提供するシェアメディカルは、同社が開発運用する医療用チャットサービス「メディライン®」と連携することが可能なAPI(Application Programming Interface)を開発し、医療系システムベンダーを対象に開放すると発表した。
APIを利用し、既存サービスにセキュアな環境を組み込み可能
医療用チャットサービスとして国内で80施設1500ユーザーが利用に利用されている「メディライン®」は、128bit暗号化と、いわゆる3省4ガイドラインに対応したセキュアな基盤が特長のひとつ(既報)。
https://staging.sakura.ne.jp/medit/the-unexplored-1-sharemedical-yushokai/
今回はこの「メディライン®」のチャット機能やバックエンドの基盤へアクセスできるAPIを開発。医療分野での活用であることから完全にオープンな利用形態はとらず、事前登録で利用可能とする「メディラインパートナーネットワーク(MPN)」と呼ばれる新しい提携形態を導入する。MPN加入ベンダーには開発環境(SDK)の提供や技術情報の提供なども行うという。
「すでに医療システムを持っている所が簡単に自社システムにメディラインを組み込んで販売まで可能とするモデルで、既存のメディラインユーザーに対してサービスを提供するということも可能」と、シェアメディカルの峯代表取締役はMed IT Techの取材に回答した。実際の利用にはトークンを必要とし、セキュリティ確保については十二分に気を使っている、とも語った。
すでに提携第一弾として、精神科向け電子カルテベンダーのレスコが参加を表明。主力である精神科向け診療支援システム「Alpha」へのチャット機能の搭載、モバイルにて代行記述や指示内容通知、リアルタイム承認機能(医療事故防止)、職員への連絡(業務)内容通知、グループウェア連動、障害発生時の管理者への通知機能など、即時性が求められる基幹メッセージングプラットフォームとして、メディラインとの連携を検討しているという。