信州大学医学部附属病院、「HER-SYS」「G-MIS」へ情報登録作業を自動化 RPAツール活用で業務負担を劇的に削減

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 信州大学医学部附属病院が、新型コロナウイルス感染者の情報管理のため全国の医療機関で運用されているシステム「HER-SYS」および「G-MIS」への情報入力業務を自動化させたことが分かった。自動化(RPA)ツールベンダー大手の「UiPath」が発表した。

1件あたり3分以上の手間を「ワンクリック」に低減

 新型コロナウイルス感染拡大にともない感染者の情報を迅速に把握するため、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)」を開発、2020年5月から全国の医療機関に活用するよう求めている。現在は全国で1万を超える医療機関等で利用され、紙ベースで行われていた感染者情報の管理がデータ化された。しかしインターネットに繋がった端末がない、入力を行う人員がいない等の理由で、今なお紙ベースで運用を行う医療機関も存在している。いずれにしろ、電子カルテへの情報入力に加えさらに同様の情報の重複入力が必要なフローとなっており、感染爆発が目前に迫る医療ひっ迫の状況の中、少しでも診療行為にリソースを割きたい医療機関にとっては頭の痛い問題だ。

 こうした状況の中、信州大学医学部附属病院では、自動化ツールベンダー大手の「UiPath」のプラットフォームを活用し「電子カルテの情報を収集する作業」「HER-SYSへ入力する作業」「入力結果をPDFにし関係者にメールで送付する作業」の3つを自動化した。入力作業は感染者数と関係なく検査の数だけ必要となるため、入力量は1件あたり3分以上、月ベースで数百件にものぼり入力作業に1日10人以上必要なこともあったが、今回の自動化で「ワンクリック」で対応ができるようになったという。また同時に、各病院の稼働状況、病床などの状況、マスクや防護服といった医療資材の確保状況などを一元的に把握することを目的とした「新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム(G-MIS)」への入力業務も、UiPath社のツールで自動化を実現した。

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