シンガポール政府が、国家予算を投じスマートウォッチを活用した国民向けの健康増進策に乗り出す。「Live Healthy SG」と名付けられたプロジェクトで、民間企業のスマートウォッチを国家予算を使い無償で提供する。同意を得た参加者のデータを関連政策にも活かすという。
1年間のプログラム参加を条件に、fitbitのスマートウォッチを無償提供
「Live Healthy SG」はシンガポール健康増進局が主管するプログラムで、米fitbitが協力。同社がこのプログラムのために新たに設計した「プレミアムサービス(現在提供しているfitbit premiemとは異なるもの)」を1年継続することを条件に、同社のスマートウォッチ「inspire HR」を無償で提供する。同モデルは睡眠状態、活動量、心拍数、消費カロリー測定機能を持っており、独自のプレミアムサービスで、これらのデータに基づいた健康維持・向上のためのアドバイスを提供するものとみられる。
プログラム参加者は、健康増進局に対し自らのデータを公開するかを選択できる。許諾を得られたデータは、同局が関連政策の立案に活用するという。「Live Healthy SG」は9月中旬から参加者の募集を開始し、10月下旬にはスタートする予定だ。