医療・ヘルスケア向けの情報匿名加工をAIで支援 NTTテクノクロスの対応ソフト、9月に新版

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NTTテクノクロスは、自治体・医療機関・健康保険組合などが保有しているパーソナルデータの利活用を促進するため、匿名加工情報作成ソフトウェア「tasokarena(タソカレナ)」に医療やヘルスケア向けの機能を追加した新バージョンを2020年9月から販売する。

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AIで匿名加工技術の検討・選択を支援

同社が2018年から販売している加工ソフトウェア「tasokarena™️」は、NTT研究所が開発した匿名化技術を活用した専用ソフトウェア。9月から販売開始する新バージョンには、レセプト情報をはじめとした医療・ヘルスケア関連の機微情報を適切に匿名化するための支援機能が追加実装される。

具体的にはtasokarenaの補助ツールに入力・設定したパーソナルデータの内容から、個人を特定できるかの危険性をAI機能が判別し、そのデータに対して適用を検討すべき加工ルールが提案される。これにより、数十種類ある加工技法からどの技法を適用すればよいか検討する手間が削減され、経験が少ない医療の現場担当者などでも適切な加工ができるよう支援する。

レセプト情報の加工に特化した新機能を追加

また、レセプトデータの加工について、tasokarenaで読み込み可能にする変換ツールを提供。レセプトデータのフォーマットはレコード識別情報の値によってレコード項目数や記録内容の形式が異なり、匿名加工情報を作成する場合には、事前にユーザーによるデータの形式を合わせるなどのクレンジング処理が必要だが、この変換ツールを使用することでユーザーの手間が削減されるほか、変換後のレセプトデータから作成した匿名加工情報を、再び元のフォーマットに戻すことも可能だという。

さらに、投薬日のデータなど日付の間隔を保ったまま加工する技法を追加される。これまで投薬の順序を維持した状態で日付をランダム化することは可能でしたが、「投薬の順序を維持するだけでは新薬開発などには活用しづらい」「日付は基準日を基にした加算を行いたい」という声が製薬会社などから寄せられていた。現場の声を反映した加工技法の追加により、医療やヘルスケアにおける匿名加工情報の利活用を促進する。

自由記述欄に残る個人情報を自動でマスキング

また新バージョンでは、同一事業者内での情報共有における安全性を高める目的として、自由記述欄に含まれる個人情報を削除するマスキングツールも提供する。医師の所見や患者の診療記録などに含まれる氏名や住所に関する個人情報を、自然言語解析により自動で判別しマスキングするという。