筑波大と慶應義塾大が「医療アントレプレナー育成プログラム」を実施

筑波大学つくば臨床医学研究開発機構と慶應義塾大学病院臨床研究センターは、2018年10月より医療アントレプレナー育成プログラム「Research Study 2018 powered by SPARK」を実施すると発表し、受講者の募集を10日から開始した。

研究者を主な対象に、臨床開発からビジネス展開までを網羅

この講座は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) の「橋渡し研究戦略的推進プログラム拠点間ネットワーク人材育成事業」として開催されるもので、アカデミア発の医薬品・医療機器・再生医療等製品等の革新的医療シーズを、海外展開も視野に技術移転または起業等の出口戦略に持って行くための実践的人材育成プログラム。そのため対象者はアカデミアに属する研究者、院生、あるいは共同研究する企業研究者などに限定される。

講座は10月初旬の3日間にわたる集中講義「Boot camp」から始まる。医療アントレプレナーに必要な「開発戦略」「知財戦略」「ビジネスモデル」等の講義を受講したのち、週1回の メンタリング・グループワークを中心に、標的製品プロファイルならびにビジネスモデルをメンターと共にハンズオンにて構築していく。海外展開も想定したプログラムであるため、中間および最終のピッチは英語で行う。

ハンズオンで支援するメンター陣、講師陣には、いわゆる橋渡し研究、トランスレーショナルリサーチに関わる国内、海外の研究者らを招聘。スタンフォード大学で実績のあるトランスレーショナルリサーチプログラム「SPARK」の研究者や、同大学でバイオデザインプログラムを統括する池野文昭氏も参加する。

最終ピッチは12月15日に行われるが、優秀チームは筑波大学とカリフォルニア大学サンデイエゴ校(UCSD)が開発したビジネスベースの海外短期プログラムへの参加費・旅費が支援される。その翌日には国際シンポジウムも開催される。

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