大阪府八尾市とシャープが、市民の健康づくりに関する取り組みを共同で進める連携協定を結んだと発表した。今後さまざまな観点から具体的な取り組みを進めるとしているが、まずは子どもの食育プロジェクトとして、シャープのウェアラブル咀嚼計を投入し、児童の咀嚼行動を可視化するという。
自分の咀嚼行動をデータで見せる食育プロジェクトに活用
両者は今後「市民の健康づくり」「健康寿命延伸」「健康コミュニティづくり」の3つのテーマを設定し、これらに基づいた様々な取り組みを実施するとしているが、まずは児童に対する食育プロジェクトを推進する。具体的には、シャープのウェアラブル咀嚼計「bitescan」を市内小学校の児童に装着してもらい、咀嚼行動を計測。各自の計測記録をクラス全員の平均値と比較できる食育レポートを見てもらうことで、自身の咀嚼行動や食事姿勢を客観的に理解し、「噛む」ことへの意識を高めて健康づくりに向けた行動変容を促すという。
同社の「bitescan」は耳にかけて装着するタイプの咀嚼計。「噛む」回数やテンポ、食事時間、姿勢などを計測、連動するスマートフォンアプリで咀嚼データを可視化することが可能だ。2018年から法人向けに販売しており、大学などの研究機関や食品メーカーなどで利用が進んでいる。