軽度認知障害(MCI)スクリーニングスケール「MoCA-J」をICT化 キャピタルメディカ

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MoCA-Jアプリのイメージ

キャピタルメディカは2017年2月23日、軽度認知障害(MCI)の早期発見スケールのICT化と、発症リスク低減が期待できる運動プログラムを搭載したサービス「アタマカラダ!ジム」をリリースすると発表した。すでにグループ企業が運営する7施設に先行導入している。

 

「MoCA-J」をICT化、データ蓄積を容易に

「アタマカラダ!ジム」は、軽度認知障害(MCI)を早期に発見し、効果的な介入を行なうことで回復を目指すことを目的に開発された。早期発見するための有効なツールとして、従来より広く使われている高精度なスクリーニングスケール「MoCA-J」をタブレット用にICT化。同スケールの作成者である東京都健康長寿医療センターの鈴木宏幸研究員指導の下、被験者の作図データなどを過去データとして蓄積し、 経年での確認やプログラムの効果測定、 研究に活用することを容易にした。

また介入に関しては、東京大学大学院 薬学系研究科機能病態学教室 富田泰輔教授の監修を受けた。各国の学術論文をレビューし、 有酸素運動を行ないつつ並行して 記憶や計算、 視空間認知、 概念的思考などを司る脳の各部位を刺激することが効果的であるという示唆を得て、具体的な運動プログラムを開発。開発はフィットネスクラブや介護予防サービス事業を行うJRスポーツと共同で行なった。

導入施設での実施の様子

「アタマカラダ!ジム」は、キャピタルメディカの介護事業子会社である株式会社クラーチが運営する7施設に先行導入されている。今後は介護現場での意見に耳を傾けながらプログラムの改善や導入オペレーションの精緻化を行い、 介護現場のオペレーションに即したサービスに仕上げ販売していくという。

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