キュア・アップ、15億円の資金調達実施 民間法人向けプログラムの提供も開始
疾患治療用プログラム医療機器として「治療アプリ®︎」の研究開発から製造販売を事業とするキュア・アップは、既存投資家に加え新たに伊藤忠商事、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、CYBERDYNE、第一生命保険 、三菱UFJキャピタル、いわぎん事業創造キャピタル、セゾン・ベンチャーズ、ちばぎんキャピタル、みずほキャピタルを引受先とする総額15億円の第三者割当増資を実施したと発表した。昨年実施した3.5億円の資金調達に続くもので、同社が進める「治療アプリ®︎」の研究開発を更に加速させる。
新たに民間法人向けプログラムの提供も開始
キュア・アップはともに慶應義塾大学医学部出身の医師である佐竹晃太医師、鈴木晋医師が創業したベンチャー。2015年11月にはニコチン依存症の治療に資するプログラムの研究開発を慶應義塾大学医学部呼吸器内科学教室と開始、2016年には臨床試験段階に入っている。また2016年10月には、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)治療アプリの臨床研究を、東京大学医学部附属病院消化器内科と開始。前者の禁煙治療プログラム「Cure App 禁煙」は、2017年10月にソフトウェアアプリとしては日本で初めて治験を開始している。
同社では今回の資金により、現在治験中のニコチン依存症治療用アプリについて日本初の薬事承認・保険償還を目指す他、この他の疾患についても研究開発を進めるとしている。また「治療アプリ®︎」開発で蓄積した知見を、民間法人での健康増進にも活用できるよう、民間法人向け「モバイルヘルスプログラム」の展開も開始した。