CYBERDYNEが「動脈硬化を捉える」心電脈波検査装置を発表、医療機器承認も取得
2018年12月10日、CYBERDYNEは動脈硬化度を手軽に調べることができる手のひらサイズの検査機器を開発し、厚生労働省より医療機器としての製造販売承認を取得したことを発表した。
手のひらサイズ、30秒で計測可能
承認を受けたのは、心電脈波検査装置「VS-AS01」(医療機器承認番号:23000BZX00371000)。6月に PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)に対して医療機器申請を行っていた。 心電信号及び脈波信号を計測し、脈波伝播速度(PWV: Pulse Wave Velocity)により動脈の伸展性を検査するための装置で、手のひらサイズにまでコンパクト化されているのが特徴。足指にプローブをはさみ、本体を腹部に当ててスタートボタンを押すだけで、30 秒で計測することができるという。またIoH/IoT化さ れており、計測データを集積していくことができる。
動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、動脈硬化の有無と程度の把握、危険因子の管理・治療についての必要性が示されており、同社ではこの製品の特徴である計測の手軽さやデータ管理機能により、質の高い健康管理をサポートできるとしている。今回の承認を踏まえ、同製品に対する公的医療保険適用のための手続きを速やかに行い、事業展開を進める。