順天堂大学がオープンイノベーションプログラムを開始
順天堂大学は、 革新的医療技術開発研究センターが中心となって、新たなオープンイノベーションプログラムを開始すると発表した。6つの附属病院などグループ全体が持つ臨床規模を強みにし、同大学の研究者と企業のマッチングだけでなく、資金調達、 製品化・事業化をワンストップで支援する。
6病院の「臨床力」を強みに、企業へハンズオン支援
学校法人順天堂は、順天堂医院を中心として6つの附属病院を運営している。全体の病床数は3,400床以上、 年間の外来患者数300万人超、 入院患者数100万人超、 難病・希少疾患の患者も15,000名以上に上るという。この臨床の規模感を強みに、そこから導き出されるニーズを企業の持つシーズと繋げ、事業化、社会実装へと導くため、学内の革新的医療技術開発研究センター(センター長:服部信孝 医学部長)を事務局としたプログラムを7月1日より展開する。プログラム名は「GAUDI :Global Alliance Under the Dynamic Innovation」とした。
GAUDIでは、順天堂の医師及び医療従事者との協働による臨床試験(特定臨床研究や医師主導治験等)や検証実験のフルサポートのほか、学外のシンクタンク、 CRO(開発業務受託機関)、 弁理士などと連携し、 資金調達、 製品化・事業化をワンストップで支援するという。
GAUDIが提供する具体的な機能は、以下としている。
- 臨床現場と研究者・企業をつなぐ場、 「クリエイティブ・ラウンジ」の提供
- 研究開発支援コンシェルジュサービス(6附属病院を活用した医師主導治験・検証実験等のプロジェクトマネジメント)
- 個別プロジェクトに対する公的資金、 ファンド等民間資金の調達支援サービス
- オール順天堂&GAUDI事務局連携企業による、 研究開発構想立案から製品化・事業化までワンストップの支援サービス(ハンズオンマネジメントサポート)
今後、順天堂はGAUDIをベースに学内外とのオープンイノベーションを推進したい考えだ。