海老名市医師会と海老名総合病院で「AI受診相談システム」の活用開始、コロナ禍での初期対応をリモートで実現

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 「AIによる問診システム」を開発提供するUbieは、神奈川県海老名市が海老名市医師会、海老名総合病院と連携し9日に運営を始めた「AI受診相談システム」に同社のシステムを提供したと発表した。新型コロナ感染の疑いがある場合は、同市が運営する専用のコールセンターへの案内も行う。システム導入で適切な受診行動を促し、感染拡大防止や受診控えによる重症化のリスク低減などを図るとしている。

 


 海老名市、海老名市医師会、海老名総合病院の3者が連携し導入した同システムは、Ubieが展開する「AI問診ユビー」「AI受診相談ユビー」の問診エンジンを活用したもの。体調に不安のある市民がスマートフォンやパソコン等から20問程度の質問に回答すると、入力した内容に応じ市内の適切な受診先等を提示する。ガイドラインに基づく発熱等の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑い症状がある場合は、海老名市医師会が協力している海老名市の特設コールセンターに案内するフローを構築している。疑い症状がない場合は症状に適した診療科や回答者の位置情報を参照して、近隣のかかりつけ医などへ案内する。

 このシステムに先立ち、海老名総合病院とその外来部門である海老名メディカルプラザは先行してUbie社の「AI問診ユビー」の「COVID-19トリアージ支援システム」を導入・運用しており、この事例をみた海老名市と海老名市医師会が、地域全体への導入を協議し実現したものという。今後は他の市内医療機関との連携を強化していく予定で、これにより感染拡大防止・医療機関の負担軽減・「受診控え」による重症化リスク低減に貢献したいとしている。

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Posted by Shigeru Kawada