「40Hzの光と音を浴びると認知症の症状が軽減する」研究成果を試せるWebサイト公開

 昨年、「40Hzの周波数の光と音を一定時間浴びると、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病患者の症状が軽減される」可能性を示唆した論文が発表され話題になったが、先日この周波数の光と音を視聴できる実験的Webサイトが公開された。

40Hzのガンマ振動に注目した実験的サイト

 昨年発表された論文は、40Hzの光と音を1日1時間、半年間にわたって浴び続けると、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病の症状軽減がみられたというもので大きな反響を呼んだ。論文は症例も少なくさらなる検証が必要な状況ではあったが、根治療法が存在しない疾患治療に対するパラダイムシフトとなる可能性があるだけに、この知見を活用しようと様々な試みがされつつある。

 そのひとつが先頃公開された「Alzheimer’s Buddy」と名付けられたサイトだ。先に紹介した論文のもととなる先行研究を行ったツァイ・リーフエ博士が率いるピコワー学習記憶研究所が公開したもので、機能的にはシンプル。Webサイトの「Start」を押すと40Hzの光と音が視聴できる。特にタイマーなどはなく画面内をクリックするかブラウザを閉じることで光と音の発信を止める仕様となっている。もちろん自己責任での利用であり、特に光に関してはかなり点滅が激しいので利用には注意いただきたい。

 40Hz波長の光と音をアルツハイマー病、MCI治療に生かそうという動きは国内にもある。国内製薬大手のエーザイは、筑波大学ベンチャーのピクシーダストテクノロジーズの協力を得て、テレビ音声に40Hzの波長を加えて変調させた音声を発信するデバイス「kikipa®️」を開発、すでに販売している。しかし正式な臨床試験等を経たエビデンスはない状態であり、医療機器としてではなく音響機器で販売している。

外部リンク:Alzheimer’s Buddy