AppleがAppleWatchによるパーキンソン病検出の特許を取得
米国特許商標庁(USPTO)が2019年12月5日付で公開した資料により、Appleがすでに実装済みの、AppleWatchによるパーキンソン病の検知に関する特許を取得したことが明らかになった。特許申請文書には他デバイスでも検知可能と解釈できる表現がされており、将来的に対応製品が拡大する可能性がある。
2018年に実装済の技術が知財化
AppleWatchでパーキンソン病に関連する手足の震え(振戦)を検出する機能は、すでに2018年6月に実装されているが、今回その内容が特許申請文書で初めて明らかになった。加速度計とジャイロスコープを使い、振戦と痙攣、不随意運動の「ジスキネジア」の発生を体の動きを測定し続けることで検知する。文書の図解はAppleWatchが前提のものとなっているが、文面ではAppleWatch以外のデバイスでも検出できることを示唆する「earpiece」「(smart)glasses」といった単語が出てきており、将来的に複数のデバイスで検出できるようになる可能性がある。
Appleは従来よりAppleWatchをモバイルヘルス機器として進化させており、Series 4ではECG(心電図)機能w実装し(日本では使用不可)、Series 5では聴力、女性の生理管理をサポートする機能、心臓の健康に関する研究をそれぞれ医療機関と共同で開始している。