Appleが「Apple Watch Series 4」発表 FDA承認済の心電計を搭載

2018年9月12日(米国時間)、Appleは新製品発表のための特別イベントを開催、4代目となる「Apple Watch Series 4」を発表した。心電計が新たに実装され、FDAの承認を受けた。日本でも9月21日より発売される。

手首と指先で測定する心電計を搭載

本体背面に設置されている光学式心拍センサー

今回の新Apple Watchはモバイルヘルス機器としての機能が大きく向上した。まず本体背面に搭載されている光学式の心拍センサーが従来のものより大幅に進化し、心拍数の異常や心室細動を検知する機能が搭載された。

異常を検知するとアラートしてくれる

また兼ねてから噂されていた心電計が新たに実装された。本体背面と、ディスプレイ横の「デジタルクラウン(通常の腕時計における竜頭に該当)」にセンサーを搭載、手首に装着した状態で指を置いて計測する。

新たに、本体2箇所に心電センサーを搭載
測定時にはこのように30秒ほどデジタルクラウン(竜頭)に指を推し当てる

約30秒で病院に設置されている心電計とほぼ同等レベルの測定ができるとしている。また心電図(ECG)の作成にも対応しており、専用のアプリで確認できるようになるという(年内に配信開始の予定)。

さらにジャイロセンサー、加速度センサーもより高精度になり、人体の動きをさらに微細に判別できるようになった。具体的には「スリップ」「転倒」「転落」といった挙動が判別可能になったという。転落を検知した場合、緊急通報ボタンが自動で表示され、それから1分以上動かなければ自動で緊急通報する機能も実装した。

今回発表された「Apple Watch Series 4」は9月14日より予約を開始し、21日には日本でも発売される。日本で医療機器と認定されたわけではないが、初代発売以来スマートウォッチのトップシェアに君臨し続けるApple Watchが、医療機器レベルにまで機能を向上させたことは、市場に大きなインパクトを与えるのは間違いないだろう。