NTTドコモとメドレーは22日、市販薬のオンライン販売などを手掛けるミナカラ（東京都）の全株式を既存株主、および、新たな第三者割当を引き受けるかたちで共同取得すると発表した。同社のアセットを加えた新サービスを早期に開始するとしている。
ミナカラを２社の「共同事業体」として再定義、新事業開発へ積極投資
発表によると、NTTドコモとメドレーは、既存株主からの買い取り、またミナカラからの新たな第三者割当をすべて引き受ける。比率はともにNTTドコモが85.1%、メドレーが14.9% となる。また、メドレーはさらにミナカラの転換社債型新株予約権付社債（CB）約12.4億円分を引き受け、事業開発に向け積極投資する。CBをすべて株式に転換した場合、議決権比率は33.4%となる。
2013年設立のミナカラは、「オンライン薬局」をキャッチフレーズに一般薬を通信販売する事業を行なうほか、薬剤師による医療コンテンツ発信、オンライン服薬指導なども手がけており、オンラインにおける医薬品の取り扱い、患者へのアクセスにおいて実績がある。また実店舗の調剤薬局と流通拠点も保持しており、サービスだけでなく実販売においても機能を備えたスタートアップだ。２社が同社を傘下に組み入れ「共同事業体」とすることで、オンライン診療からオンライン服薬指導だけでなく一般薬の販売、処方薬の配送まで一貫したメニューを揃えることが可能となる。
今後の取り組みとしては、まずNTTドコモとメドレーが年内をめどに共同のオンライン診療アプリの提供開始を予定しており、その後、開始時期は未定だがミナカラのアセットを加えた新サービスを提供するとしている。