話題の「ChatGPT」で新着論文を要約し、毎朝レポートメールを自動送付する仕組みを公表 当サイトコラムニストの内田医師

 ここ数ヵ月、テクノロジー分野の主な話題は対話型AIと呼ばれるサービス「ChatGPT」で持ちきりだが、当サイトのコラムニストであり、医師でありつつ自らもプログラミングに従事する内田直樹氏が26日、協力者にこのサービスを利用して構築してもらったツールの「つくり方」を公表し話題を呼んでいる。

任意の言葉で検索、メール送信まで完全自動

 内田医師は福岡を中心に在宅医療に取り組む医師として知られ、また同時に課題解決のため自らプログラミングを習得し、各種ツールを自ら開発してきたことで知られる(経緯は当メディアのコラム参照)。また最近は、認知症領域の課題をテクノロジーで解決することを目指す「認知症フレンドリーテック」を提唱し、具体的に賛同するエンジニアたちとの協働スキームも立ち上げた(既報)

 そんな内田医師は自らのSNSでも日々テクノロジー関連の投稿を行なっているのだが、先日、自身の専門分野である認知症関連の新着論文を自動で見つけ出し、教えてくれる仕組みがないかと呟いたところ、それを見たあるエンジニアが開発してくれたという。アイコンをタップすれば動作する、いわゆるアプリというものではないが、無料で開設できるGoogleアカウントがあれば使える機能「Google Apps Script」を使って、ChatGPTを活用しての任意のワードでの検索、該当する論文の要約、メール送信まで全自動で可能だ。ただ、開発されたスクリプトをベースに多少の作業が必要になる。

 内田医師はさっそく使ってみて便利さを実感し、多くの医療関係者が使いたいだろうと確信したため、誰もが作業できるようステップバイステップで解説するスライドを作成、公開した。「誰でも10分で作成可能」と簡単さをアピールし、活用を呼びかけている。