【内田直樹コラム】開発したwebアプリについて

どんなアプリなのか

前回の記事で、クラウドファンディングが目標額に達したことを報告しましたが、どういったwebアプリを開発したのかを紹介させてください。使用している様子の動画はこちらです。

開発の経緯

もともとは、ヒヤリハットレポートをデジタル化することで報告と共有が簡単にできるようになり、ミスの再発が減らせるのではないかと考えたことがきっかけでした。
ヒヤリハットをデジタル化するだけであればGoogleフォームを使えば簡単にできる一方、ミスの報告というネガティブな情報の共有がしにくいという背景について考えポジティブな情報を共有することを思いついて、職場内の感謝を共有するサンクスレポートも実装しました。

さらに、報告しやすくする仕組みとして簡易報告と詳細報告を分けたり、レポートを報告や閲覧するとポイントが蓄積する仕組みや、Googleスプレッドシート上ではレポートが閲覧しにくい課題を解決するためアプリ上でレポートが閲覧できるようにしたというのがアプリの現状です。

クラウドファンディングの目的はユーザーを得ること

クラウドファンディングでアプリ使用のリターンを選択くださった方たちが、アプリのユーザーになります。
これから、各現場にアプリを実装し、さらにフィードバックを受けながらアプリの改良を進めていきます。

今回、プロトアウトスタジオの卒業制作としてのwebアプリ開発とクラウドファンディングでしたが、ユーザーをえたことで自分を強制的に学び続けざるをえない環境としました。目的が達成され嬉しく思う反面、プレッシャーも感じています。

プロトアウトスタジオの卒業に関しては、note記事を書きましたのでよろしければご参照ください。

私は福岡で在宅医療にたずさわる医師です。 ここのところ新型コロナウイルスの感染拡大に振り回されている日々ですが、臨床のかたわら昨年10月からプログラミングを学びはじめて4ヶ月でスマレポというWebアプリを実装しました。 医療介護現場に笑顔を増やす -スマレポ- スマレポは、医療介護現場で紙ベースで行われているヒヤリハットレポートをデジタル化したものです。 さらに、ヒヤリハットに加えて、職員間の感謝を共有するサンクスレポートという仕組みも実装しています。 実際に動いている様子は、こちらの動画をご覧ください...
プログラミング未経験の医師が4ヶ月でWebアプリをつくるまでの話。 -スマレポ作成... - note(ノート)

またアプリ開発の進捗も報告させていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

寄稿者:内田直樹(うちだ・なおき)
医療法人すずらん会たろうクリニック院長 精神科医、医学博士
2003年琉球大学医学部医学科卒業。福岡大学病院、福岡県立太宰府病院を経て、2010年より福岡大医学部精神医学教室講師。福岡大病院で医局長、外来医長を務めた後、2015年より現職。在宅医療・訪問診療の領域における精神科医や認知症専門医の役割について情報発信を行い、認知症とともによりよく生きる社会に向けた活動を行っている。編著に『認知症の人に寄り添う在宅医療』(クリエイツかもがわ)。