ICTを活用した臨床支援ツールなどを提供するエクスメディオは2018年9月26日、マイナビと共同運営している「ヒポクラ」内で提供している医療文献検索サポートツール「Bibgraph」がPubMedに完全対応すると発表した。
主要文献サイトに対応、ワンストップ検索サポートツールへ
エクスメディオがマイナビと共同で運営する「ヒポクラxマイナビ」は、医師専用の臨床互助ツールとして様々な機能を提供している。そのひとつが診療や研究に欠かせない文献検索サポートツール「Bibgraph」。医療文献を日本語、英語どちらのキーワードでも同時検索でき、検索結果表示ではタイトルとアブストが日本語で表示されるサービスだが、今月のアップデートにより「Bibgraph」 経由の検索でもPubMedで直接検索した場合と全く同じ検索結果が表示できるようになるという。これにより「Bibgraph」経由での検索結果とPubMedで直接行った検索結果の差分を確認する必要がなくなる。
また「Bibgraph」はPubMedのほかJ-Stage、CiNiiの文献にも対応しているのが特色で、今回のアップデートでJ-Stage、CiNiiの文献検索もあわせワンストップで文献検索を完結できるとする。このほかにも検索時間の高速化、PubMedと同様の絞り込み検索機能、検索結果への任意のタグ付け、マイリストに追加して管理できる機能、気になった論文を登録できるクリップ機能など利便性を高めた。
エクスメディオは、高知医科大出身の物部真一郎医師（精神科医）がスタンフォード大学経営大学院在学中の2012年12月に創業した、医師も経営陣に多数加わる医療ベンチャー。スマートフォンのカメラやアプリを活用して、皮膚科医や眼科医にコンサルト依頼ができる「ヒフミル」「メミル」といったサービスや、医師同士が知見共有できるコミュニティ、医療ニュース配信などのサービスをマイナビと共同で展開するほか、高知県梼原町と同社のサービスを活用した遠隔診療の実証実験に向けての協定を結んでいる（既報）。