HealtheeOneと東京海上日動、サイバーリスクに備える保険を医療機関向けに提供開始

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医療機関の業務効率化、ICT活用を支援する医療ベンチャー「HealtheeOne」と東京海上日動火災保険が共同で、医療機関向けにサイバーリスクに備える保険を開発、販売開始すると発表した。人為ミスによる漏えいなども対象とし、最大で10億円を補償する。

ウイルス感染、情報漏えい、人為ミス起因も対応

医師偏在や医療従事者の人手不足の状況の中、医療機関のICT活用による効率化の需要は高いが、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクは他のセクターより甚大とあって、二の足を踏む関係機関は多い。2015年に創業し、主にクリニックを対象として紙カルテの電子化支援やバックオフィス支援サービスなどを展開するHealtheeOneの小柳正和社長は、医療現場を回る中で、医療従事者や医療機関経営者がセキュリティに対し強い不安を抱いていることを感じていたという。不安を和らげるソリューションとして、安心そのものを保険商品として提供する。

今回販売を開始する「HealtheeOne 医療情報リスク補償」は、医療機関の電子機器がウイルスに感染した場合や、患者情報漏えいなどの損害を最大で10億円補償。機微情報が入ったUSBメモリーを紛失した場合などの人為ミスによる損害も対象としている。保険料は月額15,000円程度としているが、HealtheeOneが提供する電子カルテサービス「HealtheeOne クラウド」には自動付帯となっており、これを導入する場合、保険料は追加されない。

小柳社長は今回の保険サービスについて「様々な企業が素晴らしい医療ITを展開しており、今回の保険商品が、医療機関のICT利活用の後押しになれば」と話している。

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